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マグノリアとはモクレンやコブシなどをさします


・学名 magnolia spp
・分類 落葉、常緑低木から高木
・科名 モクレン科
・属名 モクレン属
・原産地 北アメリカ、日本、朝鮮半島、中国
・樹高 2〜10数m
・開花時期 3月中旬〜5月中旬



[モクレン|マグノリアの仲間の育て方]


■モクレン|マグノリアの仲間の特徴

マグノリアとはモクレン属の事を指します。
春になると桜に先駆けて薄紅色や白の花が、
樹を埋め尽くすように咲き誇ります。

鳥が羽ばたいているような独特な形の花ですが、
じつは世界最古の花の一つなのです。

日本にはコブシやニオイコブシ、
オオヤマレンゲなどが自生しています。

また、平安時代にはシナモクレン、江戸時代にはハクモクレン、
と古くから外国産の品種が持ち込まれ、親しまれています。

丈夫で育てやすい樹ですが、大変大きくなり、植え替えも困難です。
最近は狭い庭でも育てやすいコンパクトな園芸品種も流通しています。


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ハクモクレンの芽吹き


■栽培適地と品種の選び方

・栽培適地
沖縄地方以外の地域で栽培可能です。

・品種選び


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ハクモクレン:
江戸時代に中国から入ってきた品種です。
白く大きな花が3月から4月に咲き、微かに甘い香りを漂わせます。
強い剪定にも耐えるので、狭いスペースやコンテナでも栽培できます。


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シナモクレン:
平安時代に朝鮮半島からやってきた、濃紫紅色の花が咲きます。
花は10p近くもあり、大変華やかです。
株立ちで、マグノリアの中では細根が多く、
狭い場所でも栽培することができます。


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コブシ:
古くから日本各地に自生している高木です。
8〜10pの白い花が株一杯に咲きます。
ハクモクレンよりも花は広がって咲きます。
花が咲くのは1年おきです。


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ベニコブシ:
日本原産のマグノリアで薄紅色の花が咲きます。
細長い花びらが不規則に開きます。

ワダス・メモリー:
マグノリアの中でも株立ちがとても端正な品種です。
コブシとタムシバの自然交雑種で、樹形は円錐状にととのいます。
コブシの花よりも細い純白の花弁がよく開き、良い香りが漂います。


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ガールマグノリア:
シナモクレンとシデコブシの交雑種の総称です。
地形からたくさんの枝を出します。
紫紅色の花がたくさん咲き、育てやすい品種です。
スーザン、ピンキー、ランディー、アンなど、
女性の名前を付けた品種に分かれます。

ヴァルカン:
紅色の大きな花が咲きます。
キャンベリーやシナモクレン、ハクモクレンの交雑種ですが、
花の形はハクモクレンを引き継いでいます。
とても良い香りがします。
鉢植えでも育てやすい品種です。

バレリーナ:
細く白い花弁が20枚から30枚も重なって咲き、
まるでバレリーナの衣装のようです。
樹形はコンパクトにまとまり、
狭い庭やコンテナでの栽培も楽しむことができます。

リトル・ジャム:
タイサンボクの矮性品種で、樹齢20年でも樹高は2mほどです。
白く大きな花が咲き、厚みのある深緑色の葉も美しい人気のある品種です。

オオヤマレンゲ:
朝鮮半島や中国、日本に自生しています。
樹高は2mから4mです。
大きな白い花がうつむいて咲きます。

サヨナラ:
丸みのあるクリーム色の大きな花が印象的です。
花も樹形も美しく、シンボルツリーや記念樹として人気があります。

エリザベス:
珍しい黄色い花が咲く品種です。
ハクモクレンの交配種で、美しい花の形はハクモクレン譲りです。
若木のうちから花を咲かせてくれます。


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モクレンの蕾


■植え付け・植え替え

・植え付け
植え付け時期は1月から3月上旬です。
日当たりと水はけがよく、保水性のよい環境を好みます。

マグノリアは細根が少なく、移植を嫌います。
将来的なことを考えて植え付け場所を選びましょう。

植穴は根鉢の2倍以上の大きさに掘ります。
掘り上げた土に腐葉土と完熟堆肥を混ぜます。

根を傷めないように根巻き材は取り外さずに植えます。
深植えにならないようにし、周囲よりも株元を高くします。

植え付け後は十分に水を与え、支柱をたてておきます。

・鉢植えの植え替え
植え替え時は、根を触らないように気をつけます。
用土は赤玉土に腐葉土と堆肥、鹿沼土を混ぜたものを使います。

植え付け後は鉢をブロックなどの上に置きます。
直接地面に置かないようにし、鉢底から根が伸びてくるのを防ぎます。


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モクレンの枝ぶり


■剪定と仕立て方

広いスペースがあれば剪定を行わず放任しておいても良くととのいます。
花は、短枝の先端に一つずつ七を咲かせます。

花芽は6月から作られ始めるので、剪定は花後すぐに行います。
込み入っている枝や徒長枝を切り取っていきます。

大きさをコントロールするための強剪定も花後すぐに行います。


■栽培管理

・水やり
庭植えは植え付け時にたっぷりと与えますが、その後は必要ありません。
鉢植えは鉢の土が乾いたらたっぷりと水を与えます。

・肥料
庭植えでは寒肥を12月下旬から2月上旬に与えます。
また、花が咲き終わった直後と9月上旬にも追肥を行います。

どちらも、骨粉の入った油かすを与えます。
庭植えでは2月から10月までの間、
2か月に1回油かすと骨粉の混じった置き肥をあたえます。

・増やし方
園芸品種は接ぎ木で増やすことができます。
接ぎ木の台木にはコブシが使われます。
実生でも増やすことができます。


■病害虫

病害虫の被害はあまり心配ありません。
時にカイガラムシがついたり、
カミキリムシの幼虫が入り込むことがあります。
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