
センリョウは淋しい冬の庭に赤い実で彩りを添え、
お正月飾りとしても欠かすことができない植物です
・学名 Chloranthus glaber
・分類 常緑低木
・科名 センリョウ科
・属名 センリョウ属
・原産地 日本、朝鮮半島、中国、台湾、インド、マレーシアなど
・樹高 0.5m〜0.8m
・開花時期 5月上旬〜6月中旬
・果実鑑賞期 11月中旬〜1月下旬
[センリョウの育て方]
■センリョウの仲間の特徴
赤い実をつける樹木のなかで、
センリョウ、マンリョウ、アリドオシを寄せ言えした鉢は、
「千両万両有通し」といって縁起物になっています。
株立ち上に育ち、初夏に枝の先端に黄緑色の小花を咲かせます。
花は地味で目立ちませんが、
葉は濃く艶やかな緑の葉が美しく、観賞価値があります。

センリョウの蕾
■栽培適地と品種の選び方
・栽培適地
関東よりも西の地域で栽培が可能です。
・品種選び
センリョウ:
一般的にセンリョウとして栽培されている品種です。
冬時期になるとたくさんの赤い実をつけます。

キミノセンリョウ:
センリョウよりも実付きは悪いのですが、
艶やかな黄色の実はとても美しいです。
ムラサキセンリョウ:
紫色の実をつける品種です。


ヒトリシズカ:
山野草の一種で、春になると白いブラシのような花を咲かせます。
源義経が愛した静御前が一人たたずんでいる姿を連想することが、
名前の由来になっています。
■植え付け・植え替え
・植え付け
植え付け時期は5月上旬から6月中旬か、
9月中旬から10月中旬に行います。
もともと林に自生している樹木なので、明るい日向を好みます。
湿り気のある肥沃な土壌が適しています。
植え穴を掘り上げたら土には腐葉土を混ぜて埋め戻します。
・鉢植えの植え替え
植え替えは3月下旬から4月上旬に行います。
センリョウを育てていると、
地表から勢いよく竹の子のような新芽が出てきます。
この新芽が出てこなくなり、
古い枝が垂れ下がってくるようになったら植え替え時です。
赤玉土と腐葉土を8:2の割合で混ぜたものを用土として使います。

古い枝は根元から切り落とすと実がよくなります
■剪定と仕立て方
センリョウは地下茎から新しい新芽が伸びていきます。
枝が古くなると実がつかなくなってくるので、
古い枝は根元から切り落とします。
剪定は12月から1月の休眠期に行います。
■栽培管理
・水やり
庭植えでは水やりの必要はありません。
鉢植えでは鉢の土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
・肥料
庭植えでは2月から3月に株もとに牛糞や油かす、
または緩効性化成肥料を施します。
追肥として、9月に緩効性の化成肥料を施します。
鉢植えでは、3月、5月、9月から10月に、
油かすと骨粉の混ざった玉肥を置き肥します。

紅葉もきれいです
・増やし方
5月〜6月に挿し木で増やします。
温かな室内であれば、正月の生け花に使った枝を挿すこともできます。
挿し穂は葉を4枚残し、葉の先端の1/3を切り落とします。
30分ほど水揚げを行い、10p程に挿し穂を切ります。
赤玉土に挿し、水を与えた後鉢ごとポリ袋に包んで密閉します。
明るい日陰で管理すると、3か月ほどで発根します。
■病害虫
病害虫の心配はあまりありません。
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