
エンジェルストランペットをかがんで見上げると、また綺麗です
[エンジェルストランペットの育て方]
・学名 Brugmansia sPP
・分類 常緑低木
・科名 ナス科
・属名 ブルグマンシア属
・原産地 熱帯アメリカ
・樹高 3〜5m
・開花期 7月上旬〜11月中旬
■エンジェルストランペットの特徴
エンジェルストランペット(Angel's Trumpet)は熱帯の植物で、
エキゾチックな姿が魅力です。
花は下を向いて咲き、天使のラッパのような形をしています。
チョウセンアサガオ(Datura)、ダチュラと呼ばれることもあります。
花は白色、薄桃色、オレンジ色、赤色があり、
大株になるとたくさんの花が咲いてとても見ごたえがあります。
夕方になると甘い香りを辺り一面に漂わせてくれます。
なお、エンジェルストランペットにはアルカノイドという毒が含まれています。
普通に栽培する限りは特に体に害を与えることはありません。
しかし、小さなお子さんが口に入れることの無いように注意が必要です。

お子さんやペットのいるかたは、気をつけてください
■栽培適地と品種の選び方
・栽培適地
日本全国どこでも栽培が可能です。東北〜北海道では冬は寒冷紗で覆って霜を避けます。
・品種選び
ブルグマンシア・サングイネア:
エンジェルストランペットの中では珍しい赤色の花を咲かせます。
花は細長く、あまり開きません。
暑さにやや弱く、直射日光が当たるようであれば日よけします。
よく分枝して茂ります。
ブルグマンシア・ウェルシコロル:
トランペット型の花は、波立っており可愛らしい形です。
花は長さ29p〜50pととても大きく咲きます。
白から桃色、淡い橙色、アンズ色と様々な色に変化します。
ブルグマンシア・スアウェオレンス:
25p〜30pの白い花が咲きます。
花はトランペット型で、良い香りがします。
エクアドル・ピンク:
花は根元まで鮮やかに色付きます。
ピンク色のとてもキュートな花です。
生長はやや遅く、開花するまで少し時間がかかります。
■植え付け・植え替え
・植え付け
植え付けは暖地では4月中旬に行います。
寒冷地では、遅霜の心配があるので、
5月を過ぎて気候が安定してから行います。
水はけがよく、肥沃な土地で、日当たりのよい場所に植え付けます。
株は、冬越しした大株のものが良いでしょう。
植穴を大きく掘り、腐葉土と牛糞堆肥を一袋ずつと、
緩効性化成肥料50gを植え穴に入れてよく混ぜてから植え付けます。
・鉢の植え替え
大株に育つので鉢は大きめのものを用意します。
赤玉土:ピートモス:パーライトを3:3:2の割合で混ぜて用土にします。
ピートモスは酸性度を調整しているものを使います。
鉢底に小石を敷き詰め、用土を入れてから、
根鉢を崩さないように入れ、用土を入れてよく固めます。
植え付け後は必ず水を与えるようにしましょう。

そのまま育てても樹形はさして乱れません
■剪定と仕立て方
根元からわき芽が生えてくるので切り取ります。
広いスペースがあるのなら、自然形で仕立て剪定もあまり必要としません。
スペースに限りがある時は花後に剪定を行います。
花がひと通り咲き終わった後、二股に分かれている部分から20p上を切り落とします。
芽吹きのよい植物なので、強剪定しても翌年にはよく茂ります。
■栽培管理
・水やり
枝葉がよく茂り、水をとても必要とする植物です。
葉に元気がなくなったら庭植えでも水やりを行います。
鉢植えでは、特に夏場はたっぷりと水を与えて水切れに注意します。
・肥料
肥料を好む植物なので、肥料切れには注意が必要です。
春から秋にかけ、月に一度化成肥料を50g施します。
鉢植えでは、水やりの頻度が増えると肥料が水で流れてしまいます。
夏場に頻繁に水やりを行うようになったら月に2回肥料を与えます。
秋を過ぎて花が咲き終わったら庭植えでは肥料は与えません。
鉢植えでは、2か月に1度固形の油かすを5個ほど置き肥します。

気に入った品種は挿し木で増やせます
・増やし方
5月〜8月に挿し木で増やします。
挿し穂を10〜15pに切り、葉を半分切り取ります。
赤玉土に挿し、明るい日陰で育てると、2〜3週間で発根します。
■病害虫
株が小さい時はウイルス病にかかりやすくなります。
肥料切れに注意すると防ぐことができます。
大株になるとアブラムシやハダニ、ヨトウムシが発生しやすくなります。
殺虫剤をまいて予防します。
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