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実がビロードのような感触です


カラタチは柑橘類の台木に使われる樹です。
種を植えて2年で台木として使うことができます。

カラタチを台木に使うと、
生長の遅い柑橘類でも早く収穫できるます。

ユズなどの種と、カラタチの種を播き、
育てて接ぎ木に挑戦するのも面白そうですね。


[カラタチ 鉢植えの育て方]


■植え付け

柑橘類の種は、乾燥すると発芽しなくなります。
カラタチの実を手に入れたら、そのまま土か砂に埋めておくか、
取り出した種を濡らしたティッシュなどで包んでから、
さらにビニール袋に入れ、冷蔵庫で保存します。

植え付けは、2月〜4月に行います。
鹿沼土や赤玉土に植え、乾燥しないように管理します。

発芽して10p程まで育ったら、
堆肥と腐葉土を入れた鉢に植え替えを行います。

・鉢の置き場所
カラタチは日当たりのよい場所を好みます。
強風の当たらない日当たりのよい場所に鉢を置くとよいでしょう。

カラタチは耐寒性があり、日本全国どこでも地植えが可能です。
冬は株元をわらなどで覆って霜が直接当たらないようにします。

・植え替え
カラタチは2年で台木として使うことができます。
あらかじめ8号程度の鉢に植えておくと植え替えの必要がなく、
そのまま台木として使うことができます。

カラタチを観賞用にしたいのであれば、
2年に一度は鉢をひと回り大きなものに植え替えます。

柑橘類は細い根がたくさん発根するので、
根腐れを起こさないためには2年に1度は植え替えを行います。


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カラタチ苗 C)タカハシグリーンショップ


■仕立て方

台木にするのであれば、放置しておいても良いでしょう。
観賞用にするのであれば、樹高は鉢の高さの3倍程度にとどめます。

カラタチは3cmものトゲがあるので、
大きく育てると置き場所に困るようになります。


■剪定

台木にするのであれば放置でも構いません。
観賞用にするのであれば、カラタチは樹形を整える必要があります。

放っておくと逆三角形になりますし、内部から枯れて見苦しくなります。
枝は開き気味に育て、内部の込み入った枝を剪定します。


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逆三角形になりやすい樹なので注意して剪定します


■栽培管理

・水やり
鉢の表面が乾いたら、
鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水を与えます。

・施肥
3月と10月に化成肥料を施します。

・収穫
カラタチの実は10月頃に収穫します。
カラタチの実は生食には向きませんが、
果実酒などに利用することができます。

*写真協力=草花写真館

>>柑橘類の育て方を各種見てみる
>>カラタチ 庭植えの育て方
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