
ずっしりとした実がいいですね
夏ミカン・甘夏は適度な酸味と苦みが特徴です。
温暖な地方では酸味を抑えるために実をつけたまま越冬します。
夏ミカン・甘夏の美しい樹形に、鮮やかな実がなっている姿は美しく、
観賞用にも向いていて人気の果樹です。
夏ミカン・甘夏の育て方をご紹介しましょう。
[夏ミカン・甘夏 鉢植えの育て方]
■植え付け
植え付けは3月〜4月ごろ行います。
夏ミカン・甘夏は大きく育ちます。
鉢は8号鉢くらいのものを用意します。
用土は、赤玉土6に対して腐葉土3と川砂1を合わせておきます。
鉢底に鉢底石を鉢の1/5の深さまでいれます。
鉢の1/3の深さまで土を入れます。
根を広げるように鉢に入れ、残りの土を入れます。
隙間が空かないように、棒などでついてしっかりと土を固めます。
植え付け後は、水を与えます。

花もかわいいです
・鉢の置き場所
夏ミカン・甘夏は日当たりのよい場所を好みます。
栽培環境は、平均気温が16.5度以上です。
伊豆地方や和歌山県の南端、九州地方では、
冬も屋外で過ごすことができます。
温州ミカンを栽培することが可能な地域で栽培は可能ですが、
冬は株元をわらなどで覆って保温し、実は12月に収穫します。
寒冷地では、冬は屋内の日当たりのよい場所で育てます。

できたての夏ミカン
・植え替え
柑橘類は、2年に一度は植え替えが必要になります。
今植えている鉢よりもひと回り大きな鉢を用意し、
植え付け時と同様に植え替えを行います。
この時に、あまりにも伸びすぎた根や傷んだ根を切り落とします。
■仕立て方
鉢植えでは樹高を鉢の3倍くらいに抑えます。
主幹を自然にのばした主幹形がよいでしょう。
■剪定
剪定は、3月ごろに行います。
重なり合った枝や、徒長した枝、
下向きに生えている枝を切り落とし、樹形を整えます。

品種、栽培地域によりますが、冬にも強いです
■栽培管理
・水やり
鉢の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水を与えます。
・施肥
3月、5月、9月、11月に化成肥料を一握り株もとに撒いておきます。
・収穫
鉢植えでは、1本の樹に実は3〜4個ならすようにし、
それ以外の実は摘果します。

皮を砂糖漬けにするのも美味です
夏ミカンは実がなった翌年の5月〜6月に、
甘夏は3月〜4月に収穫を行います。
関東地方で屋外で栽培するときは、12月に収穫し、追熟させます。
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