
ダイダイは、とても縁起の良い木です
ダイダイ(橙)は家に植えると「代々家が栄える」、
と言われている縁起の良い木で、正月のしめ縄に使われています。
ダイダイは、酸味と苦みが強く、マーマレードやポン酢に使われています。
丈夫で育てやすく、植え付けてから3年ほどで実をつけてくれます。

1.日当たりがよく、風があまり当たらない場所に植えます。
2.樹勢が強く、生長するほどたくさんの実をつけます。
3.春肥、夏肥、初秋肥、晩秋肥の年に4回の施肥を行います。
[ダイダイ 庭植えの育て方]
■栽培適地と品種の選び方
・栽培適地
ダイダイは関東よりも南の地域では、庭植えで育てることができます。
排水がよく、日当たりのよい場所を好みますが、
樹勢が強く、多少日当たりが悪くても育てることができます。
・品種選び
ダイダイにはカボス、ザダイダイ、サワーオレンジ、ブーケの4種類があります。
カボス:実は200g程度で、生食には向かず、
皮の苦みを活かしてマーマレードにします。
正月飾りなどの観賞用にも向いています。
ザダイダイ:カボスよりも皮が厚いのですが、
用途はカボスと同様で、マーマレードに加工したり観賞用に用いられます。
サワーオレンジ:カボスよりも小ぶりで、酸味が強く、
マーマレードに加工するとおいしくいただけます。
接ぎ木の台木としても用いられます。
ブーケ:樹形がコンパクトで、実も小ぶりです。
トゲが少なく、酸味はまろやかです。
香りがよく、ネロリ油を取るために栽培される木で、庭木にも向いています。

ダイダイの苗 C)花ひろばオンライン
■植え付け
植え付けは、3月〜4月に行います。
直径80p、深さ30pの植え穴を掘ります。
掘り上げた土には、苦土石灰2s、堆肥5sを混ぜ込みます。
苗木は根を広げて植え、土を埋め戻します。
深植えにならないように注意しましょう。

3本の主枝を残す開心自然形に仕立てにする
■仕立て方
3本主枝の開心自然形に仕立てます。
ダイダイは他の香酸柑橘類を複数接ぎ木することもできます。
放置していても、樹高2メートル強の開帳性の形になります。
ダイダイは他の香酸柑橘類を複数接ぎ木することもできます。
■剪定
ダイダイの剪定は3月ごろに行います。
込み入った枝を切り、樹の内側に日が入るようにします。
*詳しい剪定方法は、ユズに準じますので下記をご覧ください。
>>ユズ 仕立て方と剪定方法は? 図解
■栽培管理
・施肥
3月上旬の春肥、6月上旬の夏肥、9月上旬の初秋肥、
10月下旬の晩秋肥の年4回施肥を行います。
1年間に施す肥料は、窒素約500g、リン酸約300g、カリ約400gです。
2月頃に樹の下に穴を掘り、苦土石灰を入れると良いでしょう。
・受粉
ダイダイは人工授粉を行う必要はなく、放置していても実をならします。
■果実管理
ダイダイは生長するにつれて収穫量が増加します。
そのため、樹を早く生長させたいときには、
幼木の樹冠の上の蕾を早めに摘み取ります。
主枝候補枝の先端につく花や実を早めに摘花や摘果すると、
生長が促されます。

収穫した美しい実
■収穫
収穫は、12月ごろから行います。
観賞用に用いる時は葉のついた状態で収穫します。
■病害虫
アブラムシ、アゲハチョウ、モグリガは、見つけ次第駆除します。
ミカンハダニは定期的に水をかけて予防します。
カイガラムシは歯ブラシでこすり取るか、
孵化したての幼虫に薬剤を散布して退治します。
■関連記事
・橙|利用範囲の広い果樹です