
3〜4月は、かんきつ類の植え時です。
ユズを元気に育て、たくさん結実させるるためには、
いつ、どのような肥料を与えたらよいのでしょうか。
■ユズの肥料は?
1.ユズが好む土壌は?
ユズは肥沃で、保水と保肥に富み、水はけのよい土壌を好みます。
土壌のPHは6.5前後の、やや酸性の土壌に整えます。
庭植えでは、直径40p深さ40pの植穴を掘り、
腐葉土や堆肥、油かす、苦土石灰を入れて耕すとよいです。
鉢植えで、市販の土を使う時は、赤玉土小粒7〜8割り、
腐葉土3〜2割りの配合が適しています。
上記用土の三分の1から半分量、完熟堆肥を入れるのが理想的です。
*完熟堆肥は、生ゴミや家畜糞、藁、落ち葉などの有機物を積んで、
完全に分解された土壌改良剤で肥料効果もあります。

完熟堆肥を用土に混ぜると良い土に C)園芸用土のイワモト
2.ユズに肥料を与える時期は?
・春肥
春に与える肥料は、芽出し肥とも言います。
休眠後の生長にとても大切な肥料で、
新芽の発芽や、新梢を伸ばす栄養分になります。
開花や、結実、実を大きく育てるためにも重要です。
1年間に与える肥料の、20%くらいを春肥では与えます。
1〜2月ごろに苦土石灰1u当たり100g、鶏糞400gを与えます。
3月には、油かすを140g、鶏糞を350g与えます。
・夏肥
夏は気温が高く、肥料の吸収が良いので、その分効果も高くなります。
夏枝がよく伸びてきて、幼果が大きくなりなじめたら肥料を与えます。
この時期の肥料は、1年間に施す肥料の60%です。
6月と7月に、油かすをそれぞれ1uあたり140gずつ施します。
・秋肥
秋の肥料は高温に時期は夏肥と同様に吸収がよく、
肥料の効果が高くなります。
しかし、気温が低くなると肥料の効きが悪くなってしまいます。
そのため、気温が12度以上の、
収穫時期までに秋肥を撒いてしまいましょう。
秋枝が伸びてくる9月から、収穫時期の11月が秋肥の時期です。
秋肥は、1年間に施す肥料の20%を与えます。
秋肥の時期に油かすを1uあたり100gの量で1回施します。

花付きがよくなるといいですね
3.施肥の注意点は?
肥料は、土壌の苦土、石灰、カリの、
バランスを崩さないように気を付けて選びます。
肥料は木の一番外側の真下に撒きます。
肥料をまいた後は、しっかりと耕して、土とよく混ぜておきます。
肥料をまくと同時に、雑草の管理も大切です。
土壌環境を守り、病害虫の発生を予防するためにも、
果樹の周りの雑草はこまめに抜き取るようにします。
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