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アブラムシ、爆発的に増えるので注意します(怖


スイカは、ウリ科野菜に共通する害虫がつきます。
スイカの害虫には、どのようのなものがあるのでしょうか?
害虫防除方法も、ご紹介します。



■スイカの害虫

スイカの害虫には、次のようなものがあります。

1.ハダニ類
ナミハダニという薄緑色のハダニと、
カンザワハダニという、赤色のハダニがつき、
幼虫、成虫共に葉を食害します。

ハダニの大きさは、0.5o〜1oで、小豆のような形をした虫です。
集団で葉の裏について、汁を吸います。
汁を吸われて部分は、葉緑素が抜けて白くなります。

食害がひどくなると、葉が黄色くなって枯れてしまいます。
梅雨の後、雑草から侵入してくる虫です。

予防策としては、畑の雑草を刈ってきれいにしておくことや、
ポリマルチを敷いて雑草を生やさないことです。

銀色のポリマルチは、
ハダニの飛来を予防する効果が高いといわれています。


2.アブラムシ類
スイカにつくアブラムシは、ワタアブラムシが主ですが、
そのほかのアブラムシもつきます。

虫の色も、黄色・緑色・褐色・灰色・黒色と多彩で、体長は0.5o〜2oです。
アブラムシの成虫も幼虫も、葉や茎の汁を吸う食害をします。

新梢で汁を吸うと、葉が内側に巻いてしまいます。
アブラムシは、汁を吸った後、糖分の高い排泄物を出します。
その排泄物に黒いカビが生えて、すす病を発生させます。

また、アブラムシはウイルスを媒介する危険性があります。
春から秋にかけて、いつでも雑草から飛来してきます。

1〜2週間でで爆発的に数を増やして食害しますが、天敵も多い害虫です。
薬剤を散布するほか、春に虫よけネットをかけると予防できます。

アブラムシは黄色を好む習性があるので、
黄色の害虫粘着シートを利用するのも効果的です。


3.ミナミキイロアザミウマ
幼虫は黄色くてウジ虫のように見えます。
成虫は1oほどでオレンジ色の細長い体をしています。

幼虫、成虫共に葉脈沿いに寄生して葉の汁を吸います。
汁を吸われた葉は、食害された部分が白くてかてかと光り、
やがて黄色や褐色になります。

雑草から飛来して、春から秋にかけて多発します。
雑草の管理をすることで発生を減らすことができます。
とくに、銀色のビニールマルチには忌避作用があります。


砂糖を200〜500倍に希釈して、
有機リン酸を溶かしたものを霧吹きなどでかけると、
なめたミナミキイロアザミウマを死滅させることができます。


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ウリハムシ、スイカに穴をあけられないよう、気をつけましょう


4.ウリハムシ
カブトムシやテントウムシの仲間ですが、
体長は1pくらいで、ハエのようにぶんぶんと飛び回ります。

成虫は葉を丸く食害するほか、果実にも丸い穴を開けます。
幼虫は根を食害するので、株を弱めてしまいます。
6月〜8月に幼虫が発生し、成虫は春から秋まで生息し、食害します。

虫を見つけ次第駆除しますが、できれば早朝の、
気温が低くて動きが遅い時をねらいます。

ネギの匂いを嫌うので、
コンパニオンプランツとしてネギ類をそばにうえたり、
収穫後の玉ねぎの茎を畝の周囲に置いておくと、

被害を予防することができます。

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