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着果したスイカ、大きくなって欲しい!


スイカの実、しっかり結実したのに、
ソフトボールくらいから、まったく大きくならないことがあります。

スイカを大きく育てるためには、何に気をつけたら良いのでしょう? 


■スイカ 大きくならない理由は?

1.土づくりが良くない
スイカは栽培の期間が長く、つるを長く伸ばすので栄養分が必要です。
また、水はけの良い土を好みます。
そのため、スイカ畑の土づくりはとても大切です。

植え付けの2〜3週間前から、米ぬかや苦土石灰、
完熟牛糞堆肥、化成肥料を畑に漉き込みます。

具体的には、1uあたり、完熟堆肥2kg〜3kg、化成肥料100g、
苦土石灰を100g、米ぬかを加えてよく混ぜておきます。

早い時期に土づくりを始めるのは、
分解に時間のかかる養分を畑にしっかりとなじませるためです。

また、この時期に施す肥料には土壌改良材の役割があります。
植え付ける1週間前には、苗を植える場所に深さ30pの穴を掘り、
有機肥料を施すのが良いでしょう。

また、スイカはとくに元肥が多すぎるのを嫌います。
生長に従って、追肥で補っていくことが大切です。



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スイカの摘芯と仕立て方(大玉スイカ地植えの場合)


2.摘心や摘果で実の数を制限していない
スイカは親づるを摘芯することで子づるを伸ばします。
子づるも、3〜4本だけを残してほかの子づるは摘み取ってしまいます。

子づるに雌花が咲きますが、一番目の雌花に結実した実は、
ソフトボールくらいの大きさまでしか育ちません。

そのため、一番目の雌花を見つけたら摘花します。
二番目についた雌花に人工授粉を行って、結実させたら、
後に咲く雌花を摘花して実が付かないようにします。


摘花のタイミングを逃してしまって結実した時は、摘果します。
一本の子づるに一個の実をつけるように実の数を制限します。

こうすることで限られた実に養分が集中して届けられることになり、
スイカの実は大きく甘く生長します。


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元肥は控えめに、追肥は定期的に与えると良いです


3.追肥が不十分、不定期
人工授粉を行った一週間後に追肥を行います。
追肥は、効き目の早い化成肥料を施します。


追肥を行うことで、スイカの実はしっかりと大きく育ちます。
追肥の時期が早いとつるボケの原因になります。

人工授粉せずに結実した時は、
実が大きくなってきたのを確認してから追肥を行いましょう。

スイカの実がなったら、水やりは控えめにします。
乾燥しすぎるのを防ぎ、実が病気にならないように、
実の下や株元には敷き藁を敷きます。

*スイカ栽培の元肥、追肥の与え方の詳細は下記をご覧ください。
>>スイカ栽培 肥料は?

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