
良い花に着果すると美味しさも違うそうです
スイカの実を確実に結実させるには、
人工受粉をしたほうが良いようです。
人工受粉を上手に行うコツはあるのでしょうか?
1.雄花と雌花の見分け方は?
スイカの花は、どれも黄色い花で、
一見すると雄花と雌花の区別がつきにくいかもしれません。
しかし、花の付け根の部分を見ると、
雄花と雌花は簡単に見分けることができます。
雌花の付け根には、
スイカの赤ちゃんのような小さな丸いふくらみがあります。

スイカの雌花

スイカの雄花
2.授粉を行う花の位置は?
雌花の1番花は、子づるの7節目に咲き、
その後は、大体5節ごとに咲きます。
1番花が咲くころは、まだ株が充分に生長していません。
そのため、1番花を結実させてしまうと株の生長が悪くなり、
実も充分に生長できず、奇形になったり固くなってしまいます。
1番花が咲いたら摘花し、2番花以降に受粉して結実させます。
大体、15節あたりに咲いた花を目安に受粉を行うとよいでしょう。
スイカはたくさんなったほうがうれしいのですが、
十分に大きく生長したおいしい実を作るためには、
子づる1本につき地植えでは2個、プランターや鉢植えでは1個にとどめます。
それ以外に咲いた雌花は摘花し、
予定外に結実してしまった実は生長の悪い方を摘果します。
3.授粉に適した時間帯は?
スイカの花は、朝に咲き始め、夕方になるとしぼんでしまいます。
咲いたばかりの花の方が、花粉を多く含んでいます。
スイカの授粉は、朝のできるけ早い時間、
できれば9時ごろまでに行った方が良いでしょう。

人工授粉の方法
4.授粉の仕方は?
スイカの雌花と雄花が同時に咲いているのを確認できたら、受粉を行います。
雄花を切り取り、花弁をとって雄しべをむき出しの状態にします。
雌花の雌しべに、雄花の雄しべを軽くこすりつけます。
受粉に成功したかどうかは、数日でわかります。
スイカ着果、かわいいでしょう?
*しかし、鉢栽培なので、一つ摘果して育てたほうが良い実に育ちます。
1個目を収穫する頃、樹勢が良ければ2個目も着果させます。
受粉に成功していたら、
雌花の下にある赤ちゃんスイカは日々生長を始めます。
残念ながら受粉が上手く行かなかったときは、
赤ちゃんスイカは茶色くなって枯れてしまいます。
■スイカのわかりやすい育て方
・スイカ栽培 割れを防ぐには?
・スイカ 収穫時期は?
・スイカの育て方(地植え)|摘芯摘果と施肥で、大きく甘く栽培
・スイカのプランター栽培|早めの育苗で夏バテする前に収穫します
・スイカ 実がならない理由は?
・スイカを甘く育てるコツは?
・スイカ栽培 肥料は?
・スイカ かかりやすい病気は?
・スイカ畑の準備
・スイカ 雌花が咲かない
・スイカの摘芯