スイカの雌花を見ると嬉しいです、念のため人工授粉します
スイカの苗は、順調に育っているのに、
雄花は咲くけれど雌花が咲かないことがあります。
スイカの雌花が咲かない原因には、どのようなことがあるのでしょう?
■スイカ 雌花が咲かない
1.親づるを摘芯していない
スイカは、本葉が5〜6枚くらい生えそろったころに親づるを摘芯し、
子づるが生えやすいようにする必要があります。
雌花は、親づるにはつきにくいという性質があるからです。
2.肥料の窒素成分が多い
スイカは肥料を与えすぎると、つるぼけといって、
つるばかりが勢いよく生長し、花が咲きにくい状態になります。
特に、窒素成分が多い肥料を与えていると、つるぼけになりやすくなります。
つるぼけになっているスイカは、つる先が元気よく立っていて、
葉が縦方向に長くなっています。
つるぼけは、元肥を施す段階から予防します。
元肥が過剰に入っていると、つるぼけを起こすので、
効き目が穏やかな有機肥料を1uあたり2〜3sを目安に施すようにします。
追肥は、結実した実が玉子ほどの大きさに育ってから施します。
すでにつるぼけになっているときは、肥料を与えずに様子を観察します。
余分な孫つるは摘み取って光合成を抑制します。
雌花が咲いたら、全ての花を結実させ、元気のよい実を1〜2個残して摘果します。
ゴーヤのカーテンに這わせたスイカ
3.水を与えすぎている
スイカはアフリカが原産の植物なので、
過剰に水分が多くてもつるぼけの状態になります。
病気の発生リスクも高くなります。
畑に地植えをしているときは、土が乾いた時にやる程度で十分です。
プランターでも、土が乾いているのを確認してから水を与えるようにします。

このくらいの角度が、良い状態のつるです
4.雌花が咲く位置まで育っていない
スイカの雌花は咲く位置が決まっています。
最初の雌花は、7〜8節目に咲き、その後は5節くらいを目安に咲きます。
それまでは、雄花しか咲きませんので生長を待ちます。
5.天候に恵まれていない
スイカは、高温で乾燥した環境を好み、日照時間も必要とします。
天候不順な年は、気温が低く、必要な日照時間を確保できず、
スイカにとっては過湿気味になります。
株全体が発育不足になり、花の付きも悪くなります。
甘くてシャキッとしたスイカが収穫できました
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