momo.jpg
モモの木の調子が悪いとき、どのように対処したら良いのでしょう


モモ(桃)を大切に育てて、ようやく実がなっても、
病害虫にやられて収穫量が少なくなってしまうのが悩みです。

モモがかかる病気の種類と対処法を調べてみました。


[モモの病気と対策]


1.モモがよくかかる病気
モモの病気として代表的なものに、縮葉病と灰星病があります。

・縮葉病
症状:若い葉が赤くなり、縮れてくる病気です。
進行すると葉全体が白いカビで覆われ、落ちてしまいます。

原因:縮葉病の原因菌は冬の間枝や葉の表面について越冬しています。
低温と過湿に強い菌なので、新梢が生える時期に、
低温と長雨が続くと発生しやすくなります。

対処方法:病気になった葉は切り取ります。
菌やカビが飛び散ると来春また被害に合うので、
切り取った葉は焼却処分か、離れた場所の地中に埋めてしまいます。

菌は枝や葉の表面についているので、休眠期に念入りに、
菌を洗い流すようにオーソサイト水和剤などを散布すると、
ほぼ完全に予防することができます。

・灰星病
症状:モモの実の収穫の直前に淡褐色、水浸状、円形の病斑が発生します。
2〜3日で実全体を覆って灰色の胞子を吐き出し、被害を広げます。
大量発生すると、収穫量を大幅に減らしてしまう怖い病気です。

原因:雨粒に交じっている菌に果実が感染して起こります。
感染するとカビが発生し、カビが胞子を出して増えていきます。

対処方法:病気にかかった実はすぐに取り除き、
できるだけ離れたところの土壌に埋めてしまいます。

病気になった実を触った手で続けて作業を行うと、
感染の原因になるので、手も良く消毒します。

病気が発生した実がなっていた枝は根元から切り取り処分します。
薬剤を散布するのも確実に予防する方法です。

ストロビルリン系薬剤はとても良く効きますが、
耐性菌もできやすいので使用は年に2回ほどにとどめます。

2.モモによくつく害虫
モモによく取りつく害虫には、
コスカシバ、モモハモグリガ、シンクイムシなどがあります。

・コスカシバ
病状:幹や枝が食い荒らされます。取りつかれた幹の表面に、糞の塊が付着します。
食害にあった木は、生育が悪くなり、最悪の場合は枯れてしまいます。

対処方法:糞が付着している木の皮のそばに幼虫がいることが多いので、
木槌などでたたいて処分します。
薬剤は効きにくいのですが、スミオチン乳剤は有効です。

・モモハモグリガ
病状:モモの葉を食害します。食害された葉はふちが茶色くなります。
モモの葉の中央に入り込んで、丸く食害することもあります。

対処方法:9月〜10月にネオニコチノイド系殺虫剤やフェニクッス顆粒水和剤を散布します。


momo.jpg
モモを食べようとしたら実が変色していることがあります


・シンクイムシ
症状:モモの実に潜り込んで、実を食害します。表面はきれいなため、
食害していることに気が付きにくいのが難点です。
食害された実の中身は茶色く変色してしまいます。

対処方法:実に袋をかけることで予防することができます。      
  
3.モモの病気の予防方法
モモの病気や害虫による被害を防ぐためには、まず、品種選びが大切です。
モモにはたくさんの種類がありますが、
家庭での果樹栽培では病害虫に強いものや栽培期間の短い品種が良いでしょう。

「白桃」「あかつき」「大久保」は病気に強く育てやすいのでお勧めの品種です。
家庭で果樹を育てるのであれば、農薬の散布はできるだけ控えたいです。

果樹の周囲の除草をこまめに行うと、
害虫の発生を抑えることができます。
モモは乾燥気味の環境を好みます。

縮葉病や灰星病は雨が多い方が発生しやすいので、
雨が続くときは果樹の観察をこまめに行い、
病気を早期に発見し、できるだけ早く対処しましょう。

病害虫も、早めの発見に努めることで、
被害を最小限に抑えることができます。

また、早めに実に袋をかけることで、
実が害虫に食害されるのを防ぐことができます。

それでも、病害虫を完全に防ぐことは難しいかもしれません。
適切な時期に行えば、農薬の散布を最小限に抑えることができます。

とくに、前年にかかった病気は次の年にも現れる可能性があります。
前年度に病気にかかった果樹は農薬で殺菌しておくと、
病害虫に荒らされる可能性が少なくなります。

■モモのわかりやすい育て方
・モモの育て方 庭植え|水はけと通気性のよい土を
・モモの育て方 鉢植え|根が詰まりやすいので浅植えに
・モモをおいしく育てるコツ
・モモ 自家受粉できる品種は?
・モモの用土は?
・モモ 袋かけは必要?
・モモ 花が咲かない理由は?
・モモ 実がならない理由は?
 カテゴリ
 タグ