sansyo (6).jpg
サンショウの色づいた実


サンショウ(山椒)はさわやかな辛みが、
日本料理のアクセントに欠かせません。

清涼感のある辛みは、味覚を敏感にさせる成分を含んでいて、
減塩料理の風味づけに使うととても健康的です。

サンショウの木が庭に一本あると、
季節ごとに香りと味わいを楽しむことができます。

arrow46-011.gif栽培ポイント
1.環境の変化に弱いので注意します。
2.サンショウは雌雄異株ですが、雌雄同種の実サンショウは一本でも実が付きます。
3.根が浅く、水枯れしやすいので注意が必要です。 



[サンショウ 庭植えの育て方]


■栽培適地と品種の選び方

・栽培適地
寒さに強く、北海道中部より南で栽培することができます。
日当たりのよい場所を好みますが、半日陰でもよく育ちます。
肥沃で適湿な土壌を好みます。


sansyo (2).jpg
鋭いトゲのある品種もあります


・品種選び
サンショウは雄株と雄株に分かれています。

葉を利用するだけであれば一株で充分ですが、
実を楽しみたいときは、雄株と雌株を両方植える必要があります。

一本で実が付く品種にブドウサンショウと、
朝倉サンショウがあります。

ブドウサンショウ
実が大きくて香りがよく、育てやすい品種です。
雄雌同種なので一株で実をつけます。
枝に棘があります。

朝倉サンショウ
サンショウの突然変異ではないかといわれており、枝に棘がありません。
一株で実が付きますが、ブドウサンショウに比べて実は小さいです。

葉サンショウ
山に自生しているものと変わらない品種で、棘があります。
葉の収穫を目的にするため、雄雌異種でも気にしません。

花サンショウ
雄株の花の蕾を収穫するものです。
雄株のため、花を収穫せずにいても実はなりません。


sansyo (4).jpg
花ザンショウ


■植え付け

落葉期の12月〜3月に行いますが、
霜が降りるほどの厳冬期は避けます。

サンショウは移植を嫌うため、
植える土地は植え替えの必要がないところを選びましょう。

腐葉土のたっぷり入った肥沃で保水性の良い土地を好みます。
日当たりが良い方が好みますが、半日陰でも育ちます。


sansyo (3).jpg
サンショウの実と種


■仕立て方と剪定

12月〜3月の落葉期に、
込み入った枝を切り落として風通しを良くします。

思い通りの樹形に仕立てることは難しく、
自然のままの姿を楽しみます。

剪定した木を挿し木にすると、
割と容易に増やすことができます。


■栽培管理

・水やり
サンショウの根は浅く、乾燥に弱いため、
水切れには注意が必要です。
ただし、過湿しすぎると根腐れの原因になります。

・肥料
5月〜9月の木が生長する期間中は、
2か月に一度、寒肥は3月に肥料を施します。

肥料は化学肥料より有機肥料の方が効果が高く、よく育ちます。


sansyo (7).jpg
タケノコと相性がいいですね


■収穫

青い実は5月ごろに収穫します。
青サンショウと呼ばれ、佃煮などにしてさわやかな風味を楽しみます。

9月には赤く色づいたサンショウを取ることができます。
天日で干して乾燥させ、中の黒い種を取り除きます。

赤い殻だけをミルなどで挽いて粉にすると、
粉サンショウとして利用できます。

葉サンショウは筍が出回る時期の若い葉を収穫します。
筍の木の芽和えなど、独特のさわやかな風味を楽しみます。

4月〜5月は花サンショウを収穫することができます。
スーパーなど小売店に出回ることはほとんどなく、
サンショウの木を栽培する醍醐味と言えます。


sansyo (8).jpg
とても愛らしい顔つきのアゲハの幼虫


■病害虫

サンショウの害虫としては、アゲハチョウの幼虫が代表的です。
アゲハチョウの幼虫は体が大きく、
瞬く間に葉を食べつくしてしまいます。

産卵期の4月〜5月に目の細かいネットで苗木全体を覆い、
アゲハチョウの侵入を防ぎます。

生まれて間もない幼虫が網目の隙間から入り込むこともあるので、
ネットの網目はできるだけ細かい方がよいでしょう。

栽培の目的が実の収穫だけのときは、農薬を使うのも一つの方法です。
農薬散布に抵抗がある時は、3月に竹作酢を幹に塗ると、
アゲハチョウを寄せ付けない効果があります。

■サンショウのわかりやすい育て方
・サンショウが枯れる原因は?
 カテゴリ
 タグ