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オリーブは育て始めると、けっこうハマりますね


オリーブは太古の昔から人々の生活に欠かせないもので、
たいへん大切に育てられてきました。

古代ギリシャではオリーブオイルは「黄金の液体」と呼ばれ、
特別なものとして扱われてきました。

現在、日本でもオリーブオイルは美容と健康への効果が評価され、
生活に欠かせないものとなっています。

最近はオイルだけではなく、塩漬けなど、
実のおいしさにも注目が集まっています。

科名:モクセイ科
別名:なし
英名:olive
性質:常緑低木
利用箇所:果実

arrow46-011.gif栽培ポイント
1.乾燥ぎみに育てますが、夏の水切れには注意が必要です
2.冬に一定の寒さに当たらなければ花芽がつきにくいです
3.結実させるには2種類以上の品種を栽培します 


オリーブの実は塩漬けやピクルスで味わいます。
また、熟した実をつぶしてしぼると、
自家製のオリーブオイルが出来上がります。

葉や枝が美しく、実も楽しめるオリーブは、
鉢植えで手軽に育てることもできます。


■品種

オリーブは庭木で伸び伸びと育てると、大きく育ちますが、
鉢植えでコンパクトに仕立てることもできます。

鉢植えで育てる場合、コンパクトに育つタイプが良いでしょう。
「シプレッシーノ」「アルベキーナ」「ルッカ」
「マンザリノ」「ミッション」「エル・グレコ」
などがお勧めです。

「シプレッシーノ」「アルベキーナ」は、
コンパクトな樹形で特におすすめです。

「マンザリノ」「ミッション」は実の収穫を楽しめます。

「ルッカ」は一本でも実をつけてくれるのがうれしい品種です。
また、「エル・グレコ」は樹形のまとまりがよく、
ツリーのように仕立てられ、実付きも良いです。


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美しい葉と果実です


■栽培管理

オリーブは葉が美しく、鉢植えにすると、
素敵なインテリアになってくれます。

ただし、大きく育ちすぎないように、
剪定をやや強めにして樹形を整える必要があります。

開花させ実を早くならせたいのなら、ある程度樹を大きく育てたほうが良いです。
さらに、花を咲かせて、実をつけるためには温度管理が重要です。


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5〜6月に花をつけます


・置き場所
オリーブは日当たりのよいところを好みます。
日当たりが良いほど生長も良くなります。

半日陰でも、なんとか育ちますが、
日照不足になると枝ぶりが貧弱になり、生長も弱まります。

・植え付け・植え替え
植え付け・植え替えに適しているのは3月〜4月です。
植え替えは、オリーブの生長を観察し、
少なくとも2年に1回を目安にしてあげます。

オリーブはアルカリ性の土壌を好みます。

酸度調節をした、元肥入りの培養土を用意します。
用土を自分で作る場合は、赤玉土(小粒)6対腐葉土4に石灰を混ぜ込みます。

鉢は苗期のポットよりも2回りほど大きなものを用意します。
鉢の底にネットを敷き、鉢底石を敷き詰め、培養土を入れます。

次にポットから引き抜いた苗木を、
根を軽く崩してから入れ、鉢の真ん中に入れます。

鉢のふちから2pほど下までしっかりと培養土を入れます。
支柱をたてて紐で結びます。根付くまで支柱は必要です。
最後にたっぷりの水をやります。


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オリーブが結実しています!


・追肥
オリーブの追肥は3月と6月、9月〜10月の年に3回行います。

肥料はチッソ、リン酸、カリの3要素が、
バランスよく配合されているものを選びます。

3月は芽が動き出し、開花に向買う準備をする時期です。
一年で一番エネルギーを必要とするので、追肥は多めに施します。

6月は、肥料切れを補うために行うため、
肥料の量は3月の半分程度です。
真夏の暑さがやってくる前に施します。

9月〜10月の肥料は、収穫後のお礼肥料の意味で施しますが、
収穫が終わるのを待っていると休眠期に入ってしまい、
施した肥料を吸収できないため、早めに施します。
量は3月の半分程度です。


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嬉しい収穫も、すぐです


・水やり
オリーブは乾燥気味な環境を好みますが、
夏の乾燥する時期の水切れも嫌います。

鉢の土が乾いたら、たっぷりと水をやります。

・冬越し
オリーブは霜や凍結に弱いのですが、
10度以下の低温に20日以上置かないと花芽をつけません。

冬の間は、霜の当たらない外や玄関先など、
置き場所を工夫しましょう。

・増やし方
オリーブの増やし方には太木ざしと、
緑枝ざしの二つの方法があります。

太木ざしは剪定したばかりの太い枝を、
培養土を入れた鉢に挿して育てます。
初心者にも失敗が少なく、生長も速い方法です。

緑枝挿し(挿し木)は、水上げした新芽を、
挿し穂にして育てていく方法です。

・剪定
オリーブは生長が早く、剪定をしないと樹形が悪くなるばかりか、
風通しが悪くなり、病害虫の発生の原因となります。

剪定に適した時期は3月〜4月です。
交差している枝を切り落とし、平行に伸びている枝を間引きます。

剪定によって、樹形を好みの形に仕上げますが、
あまり強く剪定しすぎると花が咲かない原因になります。


■収穫

オリーブの実は9月後半から12月末まで収穫できます。
9月〜10月の実は比較的若く、塩漬けに適しています。

11月になるとオリーブの実は黒く完熟していきます。
完熟した実は塩漬けでも、自家製オイルでも利用できます。


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オリーブの塩漬け


◎収穫した実の利用方法 
・グリーンオリーブの新漬け
9月に収穫できる若いオリーブは、渋みを抜いてから塩漬けにします。
渋みは、皮に切り目を入れて2週間水につけて抜きます。

渋みが抜けたら、3%の塩水につけます。
1週間ほどで食べられるようになります。
長く保存するときは塩分濃度を5〜8%まで上げます。

・ブラックオリーブオイルの塩漬け

完熟した実は渋抜きをしなくても食べられます。
10%の塩に1か月ほど漬けます。

・自家製オリーブオイル
完熟のオリーブの実をよくつぶし、
ゆっくりと濾すと黄金色のオリーブオイルができます。


■病害虫

オリーブにつきやすい虫には、
オリーブアナアキゾウムシやハマキムシがあります。

日頃から木の様子を観察し、早めの発見し、対処しましょう。

・オリーブアナアキゾウムシ
樹皮の下で孵化した幼虫が幹を食い荒らします。
幹の表面が変色して盛り上がったり、
株もとにおがくずのような粉がたまっていたら要注意です。

変色した樹皮を削り取って幼虫を捕獲します。
傷んだ部分はきれいに削り取ります。

大量発生した時は、アディオン水和剤、スミチオン乳剤、
ダントツ水和剤を規定通りに薄めて塗布します。

・ハマキムシ
ハマキガの幼虫が葉を綿のように白い糸で巻き、
中に潜んで葉を食べます。見つけたらすぐに取り除きます。

大量発生した時は、デルフィン顆粒水和剤を規定通りに薄めて塗布します。

*5点の画像は、季節の花300さんにお借りしました。
http://www.hana300.com/index.html

■オリーブのわかりやすい育て方
・オリーブの育て方|結実させるには受粉樹が必要
・オリーブ 花が咲かない原因は?
・オリーブ 植え替え方法は?
・オリーブ 挿し木|緑枝挿しと太木挿し
・オリーブ 室内での育て方は?
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