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チコリの花を見ると、キクの仲間であることがわかります


チコリは日本ではまだ一般的ではない野菜ですが、
ヨーロッパではとても愛されていて、
特にフランス料理には欠かせない野菜です。

フランス語名の「アンディーブ」という呼び名を、
聞いたことのある方も多いことでしょう。

チコリはまるでハクサイの芯を小さくしたような形と色合いをしていますが、
味は全く異なり、甘さとほろ苦さが共存する味をしています。

元来苦味が強く食用には向きませんでしたが、
軟白栽培により美味しく食べられるようになりました。

わずかな苦味はそのなごりです。
ちなみに和名は「菊苦奈(きくにがな)」と言います。


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チコリの株


■チコリの栄養

チコリ軟白栽培で作られるため、
ビタミンやミネラルは残念ながら少なめです。

しかし、チコリの苦味成分のチコリ酸には様々な薬効があり、
ヨーロッパでは古くは薬草として利用していたほどの薬効を誇ります。

◎チコリ酸
チコリ酸はポリフェノールと酒石酸が結合した物質のため、
ポリフェノール特有の強い抗酸化力があります。

この強い抗酸化力により、活性酸素の働きを抑え、
高血圧や動脈硬化の予防や、アンチエイジング効果、
などの作用が期待できます。

また、コレステロールを抑える働きや、肝機能を高める働き、
胃酸の分泌を促して消化を助け、
胃もたれや胸やけを予防する働きもあります。

チコリ酸は特に根の部分に多く含まれ、
ドイツではチコリの根を乾燥させた後に焙煎し、粉砕したものが、
糖尿病の特効薬の「チコリコーヒー」として売られているほどです。
チコリを薬草として扱っていた名残でしょうか。

チコリには特有の香りや苦味がありますが、
これらの元となる成分には、胃酸の分泌を促し、
消化を促進させる健胃作用があると言われています。

◎イヌリン
チコリにはまた、水溶性食物繊維の一つである、
イヌリンが豊富に含まれています。

イヌリンの作用により、コレステロールや脂肪、糖分の吸収を抑える作用や、
便秘改善効果が期待できます。

さらにイヌリンは、腸でフラクトオリゴ糖に分解され、
善玉菌の栄養分となるため、善玉菌が増えることによる、
整腸作用が期待できます。


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チコリのグラタン


■チコリの利用法

チコリはハクサイの芯を小さくしたような形と色合いが一般的ですが、
縁が黄色いものや紫のものなど、
様々な品種があり、食卓を彩ってくれます。

チコリの独特のほろ苦さは、肉料理との相性が抜群に良いです。

1枚1枚葉をむいて、ハムやチーズなどを乗せるとオシャレです。

グラタンや焼き物、和え物などによく利用されますし、
生で食す場合は、サクサクした食感を活かして、
サラダにしても良いでしょう。

チコリはむいたり刻んだりして放置していると黒ずんできます。
レモン汁を加えたお湯で下ゆでをしておくと、黒ずみが防げます。

■チコリのわかりやすい育て方
・チコリの育て方|土壌はアルカリ性に改良します
・チコリのおいしい料理法は?
・チコリ 軟白栽培とは?
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