
ユズが庭でとれると嬉しいですね
ユズといえば黄色い色をしていて、
秋から冬の果物といったイメージが強いですが、
夏には未熟果で果皮が青い「青ユズ」が収穫され、利用されます。
青ユズは主に西日本で使われています。
青ユズは成熟していないため、黄ユズよりも風味が爽やかです。
柚子胡椒の原料といえば、風味が想像できるかと思います。

青ユズも良い香りです
■ユズの栄養
◎ビタミンC
ユズの栄養としては、ビタミンCが多いことが特徴です。
果汁よりも皮の方に多く含まれ、その含有量は果汁のなんと4倍です。
ビタミンCには、強い抗酸化作用があり、
活性酸素の働きを抑えたり、コレステロールの増加を阻止し、
老化を抑制したり、動脈硬化を防いだりする作用があります。
ユズは非常に酸味が強いフルーツですが、
この酸味は主にビタミンCとクエン酸によるものです。
◎クエン酸
クエン酸は、疲労を回復するのに効果のある栄養素です。
ヒトは、エネルギーを作り出す際に糖分を分解しますが、
その時に疲労物質である乳酸もまた生成されます。
クエン酸は、疲労物質の乳酸の分解を促進させる働きがあるため、
疲労回復を早めてくれます。
しかし、クエン酸は体内に入ってから5時間程度で
排出されてしまうため、こまめに摂取すると効き目が持続します。
◎ペクチン
ユズには水溶性の食物繊維であるペクチンもたくさん含まれているため、
腸を整え、下痢や便秘を予防する効果があります。
◎ヘスペリジン
皮の内側の白い部分にも、栄養があります。
ヘスペリジンというビタミン様物質が含まれています。
ヘスペリジンには、毛細血管を丈夫にして、
動脈硬化を予防する働きがあると言われています。
日本では、冬至の日に柚子湯に入る風習があります。
ユズの香りが気分を爽快にし、精油成分のリモネンが
皮膚を刺激して血行を改善するため、
柚子湯は冷え性やリウマチに効果があるといわれています。

ユズの花が咲くと、実が収穫できる! って喜んでしまいます
■ユズの利用法
ユズは酸味が強いため、生食はされず、
もっぱら薬味や風味付けに利用されます。
果汁は、ぽん酢やお酢代わりに使われます。
料理や薬味には、果汁や果肉よりはむしろ皮が多く利用されます。
皮を刻んだり、擦ったりして、薬味として料理に添えたり、
風味付けに少量加えたりします。
果肉をくり抜いて、器に見立てたりするのも粋ですね。
ユズに多く含まれているビタミンCには、
体内に吸収されにくい鉄分を吸収しやすくする作用があるため、
レバーやアサリ、ホウレンソウなど、鉄分の多い食材と一緒に食べると、
貧血を予防する効き目があるんですね。
ユズの種にはリモネンという抗がん作用のある成分が、
含まれています。
タネの中のリモネンも無駄なく利用したい方は、
ユズのハチミツ漬けがお勧めです。
ユズを薄くスライスして、タネごと適量のハチミツに漬けるだけ。
浸透圧の作用により、タネの中のリモネンも抽出されます。
■ユズのわかりやすい育て方
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